CSX

景気やサプライチェーン回復を見込みCSXを買い

アメリカの鉄道大手のCSX(CSX)株を買いました。

今後のアメリカの景気改善と、サプライチェーン(供給網)の回復を見込んで見直し買いが進むと考えています。

アメリカの鉄道株は最大手のユニオン・パシフィック(UNP)、CSX、ノーフォーク・サザン(NSC)、カンザスシティなどで寡占されています。景気の浮沈で株価や業績は左右されますが、アメリカの長期的な経済成長の追い風を幅広く受けられるポジションにあり、長期的に成長が期待できると考えています。

アメリカの鉄道株は日本とは異なり、ほとんどが「貨物輸送」です。CSXは北西部(ニューヨークやボストン)と南西部(フロリダなど)を運送対象とし、アメリカ経済の約70%をカバーしています。

化学品、農業や食料品、自動車、森林製品(木材)、金属、石炭などを輸送しており、2021年1-3月期の収入比率で高いのは化学、農業、石炭、自動車です。現在のようなインフレ局面では輸送需要の増加や運賃の上昇などが見込めます。また、トラックと比べた運送の優位性もあります。インフレ局面ではトラックドライバーの運賃もあがるため、長距離・大量輸送モデルの鉄道が有利といえます。

もう1つの強みは、近年、PSRと呼ばれる精密鉄道輸送というモデルを各社が導入しており、効率的な輸送を実現できています。日本の鉄道業界においては当たり前のように感じますが、アメリカでは定刻出発や定刻到着が稀で、滞留している鉄道車両も多く、ムダが多かったです。それを厳密にタイムキープをすすめ、効率性を高めた結果、車両や従業員の削減が可能となり、営業利益率の改善が進んでいます。各社、オペレーティングレシオと呼びますが、収入に占める原価と費用の合計比率がどの程度かを表します。これが、近年、継続して低下していました。

しかし、CSX(および同業も)2021年1-3月期は寒波や供給響き(自動車の生産遅れ)などが響いて減収・減益となりました。定刻出発や定刻到着などの指標も、軒並み大幅悪化しました。しかし、これらの要因は一過性であることを考えると、今後の輸送需要の拡大が期待されます。

直近ではバイデン政権が鉄道や海運の寡占業界に対して不当な値上げを行わないようにプレッシャーをかけるとの報道がみられます。真偽の定かはわかりませんが、個人的にはそこまで輸送費用が上がっているとは思えませんし、そうだとしても寡占ではなく、サプライチェーンの制約による影響が大きいと考えます。たしかに4−5社で寡占されている業界ですが、不当な値上げをしているとは思いません。

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