AMZN 自社株買い

好決算で急騰のアマゾン、いきなり自社株買いを実施

 良好な10-12月期決算や見通し、米国でのPrime会員費の値上げ方針を受けて4日に株価が急騰したアマゾンですが、その後発表した10-Kにも株価に前向きな事業データがいくつか掲載されています。

 AWSにについて、パフォーマンス・オブリゲーションと呼ばれる指標が開示されています。これは顧客から契約を受注済だが、まだ売上高を計上していない金額で、いわゆる受注残に相当します。これは、1年以上の契約期間を対象としたもので、2021年12月末時点で804億ドルでした。加重平均の長期契約期間は3.8年です。

 3ヶ月前、2021年9月末時点は、663億ドルで、3.7年間でした。つまり、3ヶ月で21%増えたことになります。なお、2021年度のAWS売上高は前期比37%増の622億ドルでした。上記804億ドルが向こう1年で売上高として顕在化すると仮定すると、2022年度売上高は前期比で29%増える可能性があるということになります。

 10-Kで注目されるもう1つのデータは、自社株買いです。今年の1月から2月2日にかけて、累計50万株、合計13億ドルの自社株買いを実施したと明らかにしています。平均金額にすると1株2,600ドルです。実際に、この期間に2,600ドルはつけていませんので、四捨五入の関係があると思われ、実際の平均購入株価はもう少し上でしょう。

 同社は2016年2月に50億ドルの購入枠を設定しましたが、2019から2021年は購入はありませんでした。そうしたところに、今年に入っていきなり購入枠の4分の1を消化しています。理由は定かでありませんが、経営陣が「株価が安い」と考えている可能性はゼロではないでしょう。非常に注目される動きだと思います。

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