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マクドナルド、ロシア除けば前期並み利益率を想定 ポジティブ

マクドナルドが26日の寄り前に4-6月期決算を発表しました。

売上高は前年同期比3%減の57.18億ドル、調整後EPSは8%増の2.55ドルとなり、売上高は市場予想の58.2億ドルを下回りましたが、調整後EPSは予想の2.46ドルを上回りました

売上高は為替の影響を除けば3%の増収でした。

既存店売上高は9.7%増(1-3月期の11.8%増からは減速)で、市場予想の7.5%増よりも良好でした。米国は3.7%増でした。米国は戦略的な値上げとメニューやデジタルサービスの提供が増収に寄与しました。International Operated Marketsは13%増収で、フランスやドイツが牽引しました。International Developmental Licensed Markets & Corporateは16%増収で、ブラジルや日本が牽引し、中国の減少を相殺しました。

営業利益は36%減の17.1億ドルで(前年同期は22.8億ドル)、ロシア事業の売却に関連した12億ドルの損失・費用が含まれています。為替の影響を除外すれば30%減でした。

直営店の営業利益率は16.2%で、前年同期の15.9%から上昇しました。フランチャイズ店は83.3%で、こちらも83.0%から上昇しました。インフレが続く中での採算改善はポジティブです。

上位6市場のデジタル経由の売上高は60億ドルを超え、同市場の約30%を占めました。

2022年度は1,300超の店舗純増を見込んでいます(ロシアの店舗閉鎖分を除く。6月末時点の店舗数は3万9696店)。通期の営業利益率は40%のレンジを予想しています。ロシア事業の売却影響を除けば、40%台半ばの水準を想定しています。

2021年度は44.6%でしたので、ロシア影響を除けば概ね前期並みの利益率を見ていることになります。インフレの悪影響を軽減できている、可能性が窺えます(ポジティブ)

寄り前で株価は0.7%高となっています。

(追記)カンファレンスコールでは、低所得顧客は安めのメニューに移行している、来客数は総じて前年同期比フラット、2022年に食品や紙のコストは12~14%増を予想、賃金は現時点で約10%上昇、7-9月期も為替の逆風がEPSを押し下げる(14~16セントのマイナス要因)、過去6ヶ月でマクロの不透明感が増した、年度の残りの期間でインフレ圧力が利益率を圧迫する見通し、中国の回復は引き続きチャレンジである、などとコメントしています。

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