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ディズニー Disney+のARPUが上昇

11日引け後の4−6月期決算を受けて、ウォルト・ディズニー(DIS)の株価が12日に1%上昇しました(朝方は5%近く上昇たがその後は売り優勢)。

4−6月決算は前年同期比45%増収、希薄化EPSは0.50ドルの黒字に転換しました(前年同期は2.61ドルの赤字)。セグメント利益は減益となりましたが、Disney+などDTC事業の拡大が続いており、経営の方向性として良い方向に、向かっていると評価しています。

メディア&エンターテイメント部門は18%増収(126.8億ドル)、セグメント利益は32%減益(20.3億ドル)でした。うちLinear Networksが16%増収(69.6億ドル)でしたが、33%減益(21.9億ドル)でした。MLBやNBAなどのイベントが再開したことでプログラミングコストなどが増加し、広告収入の増収では相殺できませんでした。売上高も完全にはコロナから回復していないため、事業の採算改善のためにはさらなる増収が求められます。

DTCは57%増収(42.6億ドル)、セグメント損益は2.9億ドルの赤字(前年同期は6.2億ドルの赤字)。Disney+は増収になりましたが、新市場の展開コストや製作コストの増加で赤字が拡大したとのことです。一方、HuluがLive TV+SVODのリテール値上げなどが寄与して支えました。

有料会員数はDisney+は1.16億人で、3月末の1.036億人から1000万人ほど増えました。ユーザー当たり平均月間収入(ARPU)は4.16ドルと、1−3月期の3.99ドルから増えました。インド向けDisney+が低単価のため低下が続いていましたが、卸売比率の低下やリテール向け値上げによって上昇しました。米国では7.99ドルと、ネットフリックスの最も低いプランの8.99ドルよりも安いため、将来的な値上げ余地はかなり高いと見ています。

パーク、エクスピリエンス&プロダクツは前年同期の4倍の売上高(43.4億ドル)、セグメント利益は3.6億ドルの黒字に転換しました(前年同期は18.8億ドルの赤字)。パークが営業再開したことで入場料収入や飲食収入などが大きく戻りましたが、米国内のセグメント利益は200万ドルの黒字と、損益トントンに近いので、さらなる訪問客数の改善が収益改善に求められます。

目先はデルタ変異株の影響でパーク部門の苦戦がしばらく続きそうですが、経済再開に本格的に向かうことを期待して、同社株のホールドを続けていきます。DTCのDisney+が黒字転換に向けて事業を推進していくことにも大きく期待しています。

今季予想PERは77倍(EPS2.35ドル。前期2.02ドル)、来期は36.2倍(5ドル)です(8/12時点)

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