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シグネチャーバンク、仮想通貨問題からの直接的な悪影響は否定

仮想通貨価格と共に株価が急落中のシグネチャーバンクが、証券会社主催の会合に先立って4-6月期のアップデート(5/13時点)を公開しました。

それによると、預金残高は前四半期比で13.9億ドル減少しています(3月末は1,092億ドル。昨年12月末は1,061億ドル)。ただし、ここもとの仮想通貨急落の背景となっているアルゴリズム取引に基づいたステーブルコインの発行業者や、USドルペッグのコイン発行者は同社プラットフォームを利用していないとしています。また、こうした仮想通貨関連業者の影響は預金に大きな悪影響をもたらしていないともしています。

同行はデジタルアセット(仮想通貨取引所など)やプライベート顧客向けに大きく預金が成長していたので、預金残高の減少そのものはネガティブです。もともと仮想通貨そのものへのエクスポージャーは取っていないため、仮想通貨価格の変動が直接的に同行の資産を圧迫することはないと考えられますが、一段と金融引き締め観測が強まる中で何かしらのマイナス影響(預金残高減少)は受けているようです。

一方で、ローン残高は16.9億ドル増加しています(3月末時点は664億ドル、昨年12月末は649億ドル)。

また、4-6月期に金利収入資産を40億〜70億ドル増やす(3月末は1,174億ドル)目標に対して良好なポジションにつけていると述べており、預金以外の面では深刻な事象には陥っていないようです。

5/16の株価は前営業日比2.4%安で推移しています。

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