エヌビディア株が24日、約10%高と急伸しました。ここもと、原油高が続いていたことでテスラが大きく上昇するなど、金利高の中でもグロース株の回復が目立っています。ここから指数が高値をとるレベルに向かうとは見ていませんが、あまりにも悲観的だった投資家センチメントに回復が見られているようで、2月につけた年初来安値が今年の安値(底)となる可能性が高まったとみています。
エヌビディアは22日にインベスターデーを開催し、TAM(アクセス可能な市場規模)が1兆ドルに上ると公表しました。データセンターハードウェアが3,000億ドル(従来予想は1,000億ドル)でARMベースのCPU「Grace」が加わったことがプラスになっているようです。
ソフトウェアは3,000億ドルで、企業向けAIとメタバースのOmniverseが1,500億ドルずつです。自動車は3,000億ドル、ゲーミングは1,000億ドルとしており、創業機のゲーミングよりも、自動車やAI、ソフトウェアの方に業績の軸が向くことを改めて示しました。
中でも注目はソフトウェアで、ハードウェアベースの事業モデルと比べて、リカーリング、経常収入の要素が増すことから業績安定感につながりそうです。データセンターハードウェアが3,000億ドルに対してソフトウェアが3,000億ドルですので、ハードとソフトでざっくり50:50の比率とみえます。