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アナログデバイセズが急騰、5-7月期見通しで底打ち感増す

アナログ半導体大手のアナログデバイセズ(ADI)が7%高の232.66ドルと急騰し、年初来で+17%とS&P500をアウトパフォームしています

景気減速で株価が出遅れていた、産業向け半導体銘柄の株価の回復傾向が強まっています

寄り前に発表した2024年度2Q(2-4月期)決算が市場予想を上回り、3Q(5-7月期)見通しは大幅に上回りました

3Qの見通しレンジ中央値は26%減収と厳しい数字をみていますが、2Qの34%減収から改善(前四半期比では増収)し、業績が底打ちに向かう可能性が好感されています

2024年度2Q決算

売上高は-34%の21.6億ドル、調整後EPSは-51%の1.40ドルで、市場予想の21.1億ドル、1.27ドルを共に上回りました

営業利益は-66%の3.9億ドルで、利益率は-16.7%ptの17.9%と急低下しました

セグメント別売上高は、工業が-44%の10.2億ドル(前四半期は-31%)、自動車が-10%の6.6億ドル(前四半期の+9%から減収に転じる)、通信が-45%の2.4億ドル(同-37%)、民生機器が-9%の2.5億ドル(同-22%)でした

しばらくは自動車向けが堅調でしたが、ついにこのセグメントも減収に転じました

一方、民生機器の減収率が大きく改善しました

2024年度3Q見通し

売上高はレンジ中央値が22.7億ドル、調整後EPSは中央値が1.50ドルで、市場予想の21.7億ドル、1.35ドルを大きく上回っています

経営陣は、「広範な顧客基盤における在庫の合理化が安定しつつあり、3Qに前四半期比増収に戻る道筋が見えてきた。新規受注の改善と相まって、循環的な回復の始まりであるとの楽観的な見方をもたらしている」とポジティブな見方を示しています

また、AI需要も追い風になるようです。エッジ端末でAIを実行するトレンドが強まり出していますが、同社はそうした端末向け半導体需要が期待されそうです

経営陣は、「当社が投資を拡大しているAIは、データセンターの集中型アプリケーションから物理的エッジの無数のアプリケーションへとますます拡大しているため、こうしたトレンドを加速させると予想される。実世界でのデータ作成、処理、コネクティビティのリーダーとして、当社のソリューションは、AI主導の時代において顧客にとってますます重要になってきている」と述べました

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