医薬品の開発や生産に必要な機器・素材を提供するサーモフィッシャーサイエンティフィック(TMO)が、1株当たり四半期配当を0.30ドルから0.35ドルへ17%引き上げました。
2022年度(12月期)は、2021年度末に買収した臨床試験・開発受託大手PPD社の買収(利益率は低いため減益に作用しました)やCOVID-19検査事業(全社売上高の1割近くを占めていました)の反動減で、調整後EPSは前期比9%減でした。
2月1日発表の10-12月期決算は、売上高が前年同期比7%増、調整後EPSは同17%減でしたが、2023年度はこうした反動減が弱まることから、会社は2%増益と増益転換を計画しています(株価は3%高と好感されました)。
コアオーガニック事業の年間成長率は長期的に年率7~9%の成長を目標としています。
バリュエーションの割安感は乏しいですが、世界で今後も様々な医薬品が作られる中、医薬品企業と密接につながり、そうした開発・生産をサポートする同社の業績の安定拡大を期待したいと思います。