アナログ半導体や電力効率の高い半導体を開発・販売するモノリシック・パワー・システムズが、2日の寄り前で2%高となっています。1日引け後に発表した2Q(4-6月期)決算が市場予想を大きく上回り、見通しも良好でした。
2Qの売上高は前年同期比57%増の4.61億ドルで、市場予想の4.30ドルを上回りました。調整後EPSは80%増の3.25ドルで、こちらも市場予想の2.94ドルを上回りました。ストレージやコンピューティングの売上高が2.1倍の1.22億ドル、エンタープライズデータ(データセンターなど)が2.1倍の0.65億ドル、車載用は25%増の0.61億ドル、通信機器が58%増の0.59億ドルでした。現在、インテルなどで軟調が伝わっている民生機器も28%増の0.97億ドルと、力強い成長を示しました。
3Q(7-9月期)の売上高は市場予想とほぼインラインの4.8億〜5.0億ドル(前年同期は3.24億ドル)で、劇的なサプライズにはなりませんでしたが(今後の民生機器向けの減速懸念はありそうです)、現在のトレンド下で大幅成長の継続が期待できる数少ない半導体銘柄と言えるでしょう。
会社は今後2~3年の成長分野に、エンタープライズデータと車載用をあげています。車載用は上期は低調でしたが、概ね予想通りで、下期から好調に推移しすると見ています。供給逼迫が少しずつ解消されることで、自動車生産に合わせた需要拡大が期待できるようです。