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ロシアのウクライナ侵攻は「買い」か?

今晩にもキエフが陥落する可能性があると報じられるなど、ロシアの侵攻が一気に激しさを増しています。

一方で24日の米国株はハイテク株中心に終始じり高の展開となりました。歴史的には戦争や地政学リスクは結果的に「買い場」となりました。今回もそうなのでしょうか?

結論として、今回も買い場だと考えています。ただしウクライナよりもFRBの方が株式市場には重要です。ここで一旦反発しても、3月のFOMCに向けて再度マーケットの緊張感は高まりやすいでしょう(あるいはそこまでの高官発言に振らされる)。下値で買ったあともしばらく辛抱が求められそうです。

ウクライナを巡っては一旦買い戻しが入りましたが、ウクライナ全土をロシアが掌握するシナリオ(それに付随したSWIFTも含むかなりの制裁実行や原油のさらなる急騰)はおそらく織り込んでいないと思われ、今後も情勢次第で一喜一憂となりそうです。

しかし、株価水準としてはいいところまで下がりました。後述するシナリオ次第ではさらに10%安、S&P500で3,800近辺まであり得ますが、時間分散で買い始めることが可能な水準まで調整が進んだと考えています。

ロシアがウクライナ全土を掌握するのか否か、非常に不透明ですが、NATOが明確に反撃しなければ普通に堕ちるでしょう。米国株式市場が気にしているのは、アメリカ経済や金融政策への影響です。ロシアへの制裁がさらに強化されても、アメリカ経済への実質的な影響は限られるでしょう。

SWIFT規制まで踏み込むと、欧米の銀行が悪影響を受ける可能性はあります。世界の金融システムが崩壊するようなレベルだとは思いませんが、世界景気減速懸念というヘッドラインは生みそうです。

目下、世界の景気減速懸念を反映してか、有事のドル買いなのか、金利はやや低下しています。これ自体はハイテク株のプラス要因になります。

カギとなるのは原油価格とみています。おそらく、ロシアが独立申請の2州のみを取るなら、原油高シナリオは限られるのではないかと思います。読めないのは、ウクライナ全土が掌握された場合、一段と急伸するのか?です。

1バレル120ドルや150ドルに急伸してしまうと、FRBの超タカ派が意識され、米国株は2018年末のような急落をみせ、S&P500は高値から20%安の3,800あたりまで下がるシナリオが十分考えられます。

私個人としては前者のシナリオ、ウクライナの一部をロシアが奪い、原油価格の上昇は一服する、を想定しています。

ただし後者のシナリオもは否定できないので、時間分散での買いを行っていく予定です。

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