ペイパルが2日引け後の時間外取引で12%高と急騰しています。2Q(4-6月)決算と見通しと共に、時価総額(8/2:1,038億ドル)の15%程度に当たる150億ドルの自社株買い枠の設定や、エリオットマネジメントによる約20億ドルの出資が好感されています。2022年はこれまで22.5億ドルの自社株買いを実施し、年内合計額は約40億ドルを見込んでいます。エリオットとは新たに情報共有の契約を締結しました。
また、新CFOのBlake Jorgensen氏を指名しました(8月3日付けで就任)。一方、チープ製品オフィサー(CPO)の年末での退任も明らかにしました。現在、後任を探しているとのことです。
2Qの純収入は前年同期比9%増の68億ドル、営業利益率は6.8%pt低下の11.2%、調整後EPSは19%減の0.93ドルとなり、収入は市場予想の67.8億ドル、調整後EPSは市場予想の0.86ドルを共に上回りました。決済額は9%増の3,398億ドルでした。
調整後EPSは3.87~3.97ドル(従来予想は3.81~3.93ドル)へ上方修正しました。9億ドルの費用削減を見込んでいます。純収入は前期比で約10%増、為替影響除外で約11%増の約278.5億ドルを予想し、従来予想の下限になる見込みです(市場予想は281.5億ドル)。アクティブ顧客アカウントの純増数は約1,000万、決済額は前期比で約12%増(為替影響除外で16%増)を見込んでいます。
3Q(7-9月期)は収入が68億ドルで市場予想の70.1億ドルを下回り、調整後EPSは0.94~0.96ドルと、中央値は市場予想の0.95ドルに一致しました。
2023年初頭のインベスターデーで、財務及び戦略のアップデートを行う予定です。