テスラが20日の引け後に4-6月期決算を発表しました。
売上高は前年同期比42%増の169.34億ドル、調整後EPSは57%増の2.27ドルで、市場予想の168.8億ドル、1.83ドルを上回りました。
キャパシティについては、向こう数年間、年率平均50%の出荷台数成長を見込んでいます。ただし、成長率はサプライチェーンなどに影響されるとしており、この辺りの影響が続くことを示唆しています。
4-6月期の生産台数は前年同期比25%増、出荷台数は27%増でした。生産ペースは過去最高だったとしています。
自動車事業の粗利益は41%増で、粗利率は27.9%と、1-3月期の32.9%から大きく低下しました(前年同期は28.4%)。平均販売価格も上昇しましたが、原材料高や上海工事の一時閉鎖などが響きました。
全社の営業利益率は14.6%でした。1-3月期の19.2%こらは下げましたが、前年同期の11.0%からは上昇しました。
ビットコインは保有分の75%ほどを売却し、デジタルアセット資産は3月末の12.61億ドルから2.18億ドルに減りました。営業費用に1.42億ドルの評価損を計上しています。現金ポジション改善のために売却したとしており、ビットコインに対して何かしらの決断をしたものではなく、将来のポジション増加にはオープンだとマスクCEOは述べています。
全体的に実績は市場予想に沿った結果でしたが、サプライチェーンの悪影響が引き続き懸念されます。長期的にはソフトウェア関連利益が寄与する見込みとしており、自動運転機能での収益化には期待です。
サイバートラックは2023年半ばの生産予定としています。
時間外で株価は当初、終値比で4%ほど上がりましたが、現在はほぽ横ばい〜小幅高です。