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オミクロン株を受けた投資戦略

25日に新変異週種(オミクロン株)の存在が明らかになったことで26日の米国株は2%を越える下げとなりました。今後の見通しと投資戦略について考えてみます。

デルタ変異株を織り込みに行く展開に

オミクロン株についてはわからないこと(欧米やアジアでどのような感染拡大を見せるか)が現段階ではわからないため、とにかく不透明感を嫌いがちなマーケットでは、一旦リスクオフが進みそうです。足元で欧州を中心に感染が増えていましたが、既にオミクロン株が流入していた事実もあるため、オミクロン株の感染が一気に拡大する可能性は否定できません。

米国株は足元で高値圏で推移していたこと、株式に対する投資家のポジションも増えていたことを考えると、イメージとして、高値から最大で10%安を見ています。今年の夏にかけて流行したデルタ変異株の動きを織り込みにいく展開になるのでは、と考えています。

2020年3月の再来は無い

ただし、2020年3月のような急落(20-30%安)はないでしょう。以下がそう考える主な理由です。まずは今後、2週間ほどでオミクロン株の分析が進み、既存のワクチンが効くかどうか、感染力が強いかどうか、などの事実が明るみになることで、相場に対するインパクトが定まってくるでしょう。

(1)世界経済はパンデミック以降、感染抑制への備えができている(マスク、リモートワークなど)

(2)ファイザーは新しい変異株に対するワクチンは100日ほどで生産できる可能性を述べている

(3)金融や財政など政策対応が取られる可能性がある(マーケットは既に利上げ先送りのシナリオ織り込みを開始)

これまでの変異株がデルタ変異株を押しのけて感染を拡大させなかった事実もあり、結果的にオミクロン株の米国や欧州での感染が限定的となる可能性も残されていると思います。決して、変異が多い、感染力が強いという現時点の観測を軽視しているわけではありませんが、結果的に「そこまで恐れる必要はない」という結末になる可能性はゼロではありません。

26日の急落では、金利の急低下も受けて金融株も大きく売られましたが、シェブロンなどの一部のエネルギー株は原油価格の急落ほどには下げていません。この辺りを見ると、マーケットは現時点では必ずしもパニックにはなっていません(もっとも、英国でオミクロン株の感染が見つかったなど週末の続報を受けて週明けに改めて売られる可能性はあリます)。事態が判明していない現時点で怯えすぎるのは早慶と言えるでしょう。

結果的にデルタ変異株と同様の脅威ということであれば、時間はかかりますが(ワクチン開発に100日ほど)、最悪の事態は回避できる見通しとなることが期待されるので、今回の下げ局面では、米国株の押し目を拾うのが賢明と考えています。

今回の下げで投資するなら

私の投資スタンスは、29日以降に一段安となった場合、押し目買いに動きたいと考えています。経済再開関連を拾うのも手ですが、おそらくオミクロン株の影響の全容がわかるまで、ワクチンなどの対応も含めて、株価の戻りペースはかなり鈍そうです。今この時点で拾うよりも、もう少しオミクロン株に対するマーケットの冷静な視点が出てきた際に投資を考えたいと思います。

目先の投資対象は、ハイテク関連になりそうです。比較的、戻りの速さが期待できる、在宅やリモートワーク関連です。と言っても、テラドックやペロトンではなく、ペイパルなど今後も構造的な成長が期待されているが、既に株価が大きく調整している銘柄群です。

また、サプライチェーンが再度悪化する可能性がありますが、足元で供給を確保できている企業群、例えばエヌビディアやホームデポなどは相対的に業績や株価の下落・悪化体制を示すとみており、押し目買い候補になるでしょう。

一時的に在宅やリモート関連が物色される可能性があり、エヌビディアはデータセンターやメタバース関連として注目しています。在宅時間の増加はホーム・デポにプラスとなりますし、ホーム・デポはオムニチャネルでオフラインとオンラインをうまく統合しているため、経済再開機運の高まりでも評価されると考えられ、ハイブリッド性が期待されます。

そのほか、サプライチェーンの影響受けにくいソフトウェアやサービス関連に相対的な安心感が高まりそうです。マイクロソフト、アドビです。

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