フランスの高級ブランドのエルメス・インターナショナル(RMS)から8日に、約2,160円の配当を受領しました(1ユーロ=167.80円換算)
今回は期末配当の11.5ユーロ(前期末9.5から21%増配)に特別配当金10ユーロが加わりました
業績は高級ブランド企業の一角が減速する中で、引き続き底堅さを見せています
1Qは13%増収と底堅い 年初来騰落率はS&P500の約2倍
5月10日終値は年初来で+19.7%と、S&P500(+9.5%)の約2倍となっています
4月25日に発表した1Q(1-3月期)売上高は+13%の38.1億ユーロ(為替影響除外は+17%)で、前四半期の+12%から若干伸び率は改善しました
-2%のLVMHやグッチの親会社であるケリングの-11%と比べて好調でした
地域別では欧州が+14%と比較的好調で、日本も+11%でした
最大エリアのアジア(日本を除く)は+9%でした
カテゴリ別はその他製品以外が増収で、主力の革製品・馬具類が+16%、既製服・アクセサリーが+12%でした
特異なブランド力で今期以降も増益見込み
エルメスは数ある高級ブランド企業の中でも、そのブランド力には特異性があり、派手目なブランドとは一線を隠していると言えます
エルメスのユーザーは控え目に良い品質を纏うという傾向があるとされ、世界的にブランド売上高に減速感が出る中でもそうしたニーズは続いているようです
成長率はここ数年からは市場予想では今期EPSは+9%、来期も+12%と増益が予想されています
エルメス・インターナショナルとは
https://finance.hermes.com/en/publications/?type=19
フランスの高級ブランド企業で、革製品やアパレル、香水、時計などを手掛けています
ブランド力の高さから、営業利益率は42.1%(2023年度)と高い比率を誇っています
地域別売上高はアジア(日本を除く)が50%と最大で、欧州は約20%、日本9%などとなっています(2024年1-3月期)